アトンメント会 聖ヨゼフ学園小学校
創立年月日 | 1953年4月1日 | 所在地 | 神奈川県 |
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校種 | 小学校 |
共に生きる児童の育成
聖ヨゼフ学園では、「信・望・愛」の建学の精神を校訓とし、次の具体的な教育方針を定めました。
(1)カトリックの教えに基づき、愛の心を涵養する。
(2)知性、徳性を高め、心身を鍛え、社会に貢献する人を育てる。
(3)神にいただいた個々の賜物に気づき、生かそうとする姿勢を育てる。
以上の教育方針に基づき、聖ヨゼフ学園では教科にとどまらず、ミサや他の宗教行事、修養会等の宗教教育に力を注いでいます。それらを通して、私たちは、この世の様々な問題を他人事にせず、自らの課題として積極的に捉え、人々の真の平和と幸福を創り出す人を育てる教育を目指しています。
- 教育戦略
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社会に貢献できる人を育てる
聖ヨゼフ学園小学校は、1953(昭和28)年の創立以来「信・望・愛」の校訓に基づき教育活動を展開しています。
昨今「心の教育」の重要性が叫ばれてきていますが、本校では、社会がどう変わろうとも普遍的な価値判断ができ、社会に貢献できる人を育てるために教職員が一致協力して児童に向かい合っています。
子供達の一日は「ごきげんよう」の元気な挨拶で始まります。明るく元気な中にも落ち着いた雰囲気で学習に取り組み、高学年になると児童会活動や行事などでも活躍しています。さらに、一人ひとりの児童を大切にし、児童の持っている能力や良さを伸ばし可能性を開花させるために様々な取組みをしています。
その一つが、普段の学校生活や家庭生活で経験できないことを体験することで児童の成長を図る宿泊体験学習です。1年生から全学年で実施していますが、児童は宿泊体験を通して友達の大切さを実感し、自然の雄大さを知るなどとても大きなことを得ています。
本校の特色に宗教と英語があります。英語は小学校1年生から週2時間授業をやっています。これは、将来国際人として活躍する人を育てることと、世界のみんなは友達であるという考えから誰とでも仲良くする愛の心を育てるためです。しかし、英語が話せればいいということでなく、英語で自分の考えを伝える、英語で議論ができるようにしたいと考えています。それには、日本語での深い考え方が必要です。だから、英語以外の学習もしっかりやります。本校では各教科で「書く」ということにも力を入れています。
- 求める人物像
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児童の能力を伸ばせる教員
聖ヨゼフ学園は、キリストの教えとカトリックの精神に基づき、真の人間を育てる人格教育を展開しています。そこで求められる教員像とは、以下の3つに集約されます。
1.教員という仕事に対して喜びと誇りを持ち、教育のプロとして職務を全うし、人格者の育成を目指す教員としての熱意と誠意がある人物。
2.建学の精神に基づく教育の具現化を目指していくという信念を持ち、その価値観を共有することができる人物。
3.教職につくことを神の招きと享けとめ、神の似姿としての人間の命を預かる者の使命として、仕事を神聖なものとして捉えることができる人物。
本校は、児童個々の能力を引き出し、伸ばすために、一人ひとりに対してきめ細かい指導をしています。従って、そのように児童の能力を伸ばし高められる教員を求めています。
小学校は共学です。男子は全員他の中学校に進学します。しかし、普段の授業では受験のための指導はしていません。それは、児童にしっかりと「生きる力」をつけさせたいからです。
一人一人を大切にしていますから、進学についての指導は行っています。学力テストは定期的に実施し、進学の相談に活用しています。また、通常の授業とは別に、男子の希望者を対象に「進学のための放課後学習」を実施しています。
小学校では、次のような教員を求めています。
【小学校教員として望むこと】
◇本学園の教育を理解し、学園が求める教育ができること。
◇熱心だけではなく、子どもを育てるスキルを持ち、常に向上心を持っていること。熱心に仕事をやるのは当たり前です。子どもをしっかり育てる(学習指導、生活指導等の)スキルが必要です。それには、常に向上心を持ち、教師としての資質を高めていくことが必要です。
◇児童の能力を高められること。子どもが好きだということだけでなく、児童の能力や才能、可能性を伸ばすことができることが大切です。
- 本校教員の仕事の紹介
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聖ヨゼフ学園小学校は、カトリックの学校です。毎日のお祈りや学期ごとの行事で行われるミサなど校訓である「信・望・愛」に基づき、教師は深い慈愛のもと、日々児童と向かい合っています。
私自身もキリスト教との出会いは初めてであり、着任時は戸惑ってしまうこともありました。しかし、毎日のお祈りや学習を通じて、児童も教師も神様を信じ、一つのものに対してみんなが心を共有できる、そんな集団の中に身をおけることが、この学校の魅力であると強く感じています。また、職場の先生方も温かく見守ってくださり、毎日楽しく勤めることができています。(原田)
- キャリアイメージ
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原田先生
私は聖ヨゼフ学園小学校に着任して今年で3年目になりました。現在は、4・5・6年生の体育の授業、校務分掌は、主に児童会を担当しています。着任1年目の児童会活動では、学校がよくなるためにどのような活動ができるかを児童自身が考え、児童が主となって取り組むことができるよう、私自身働きかけることが難しく、悩むことの多い日々でした。3年目になり、今では児童と共に問題解決のために取り組み、私自身が長い目をもって児童の活動を見ることができるようになり、児童もいきいきと活動に取り組んでいます。最近では全児童が参加するレクリエーション大会を児童たちが企画し、実行することができました。今後も児童には、いろいろなことにチャレンジさせていきたいと思っております。体育の授業では、できなかったことができるようになったときに見せる児童の顔は本当に素晴らしいもので、その成功体験を多く感じ取ってもらうことが私が教師を続ける上で、最大の目標でもあります。また、体育は体を動かして、気持ち良いと感じたり、「なぜ、どうして」と感じたりした時に、教師はすぐに答えを教えず、いかに児童に考えさせるかが大切な教科だと思います。その過程の中でヒントを与えたり、仲間と考えさせたりするという行動に意図があり、意味があると強く思っています。その達成のためには教師が1時間の授業を計画的に行い、児童の行動や発言を予測し、その中で児童が予期せぬ行動や発言をしたときに、どう児童と向き合うことができたか、そこが教師の適性が図られる場面だと思います。そのような場面で児童が活かされる指導ができるようにこれからも誠心誠意努めていきたいと思います。